「私がしたい本屋―いまの時点で」

◎ 屋号 『本屋UNLEARN(あんらーん)』

この屋号を見て、あえて「学ばない」というツッパッた意味の名前にした、と受け止める人もいると思うので、ひとこと説明をします。これは、もとはヘレン・ケラーが哲学者の鶴見俊輔さんに語った言葉です。その時、鶴見さんはアメリカのハーバード大学の学生でした。今から80年前のことです。

「17歳の夏休み、ニューヨークの日本図書館ではたらいているときに、ヘレン・ケラーが手話の通訳とともにその図書館をたずねてきた。館長が、宮城道雄の『春の海』のレコードをかけると、ヘレン・ケラーは、蓄音機に手をふれて、そのふるえから何かを感じて、音楽についての感想を話し、偶然、私に質問して、私がハーヴァードの学生だとこたえると、自分はそのとなりのラドクリフ女子大学に行った、そこでたくさんのことを『まなんだ』が、それからあとたくさん『まなびほぐさ』なければならなかった、と言った。
たくさんのことをまなび(LEARN)、たくさんのことをまなびほぐす(UNLEARN)。それは型どおりのセーターをまず編み、次に、もう一度もとの毛糸にもどしてから、自分の体型にあわせて編みなおすという状景を呼びさました。」

生きていくためには、ときにUNLEARNの方がLEARNより激しいものがありそうです。チマタでの自信に満ちあふれた攻撃的で型どおりの物言い、そういうものの中にあるバブルやフェイクを洗い流し、自分を裏切らない自分自身のヴォイスや考えをつくっていける場所にしたい。それが、私が本屋を開きたいと思った理由です。

◎ ロゴ

童話作家の長田真作さんにお願いをした結果、ロゴをつくっていただけることになりました。楽しみにしています。

◎ 本屋の特徴

〇 店舗ー約15坪、できればその2階を住居に。

〇 本の品ぞろえー約3000冊(多くの新刊本と少しの古本)    <人文書><医食住(生活)の本><地域本、リトルプレス、zine>等。

〇 SNSの活用ーできるだけ店の本の紹介を絶やすことなくアップし続ける。そして、週1回くらいの割合で、本にまつわる文章を載せ続ける。

〇 イベントー友人が催すミニコンサートや、講師を招いてのトークショーなど、無理のない範囲で宣伝も兼ねて行いたい。

〇 本屋と掛け算するものーいまのところ、私にとって縁があり、昨年夏の西日本豪雨災害で激甚な被害を受けたある地域の地ビールを、支援のために販売する。「本との掛け算」はとても大事なことなのですが、いまの私にはそれ以上の知恵はありません。工夫していきたいです。

◎ 簡単な事業計画

初期費用は、自己資金で用意します。
売上は、店を開くからには100万円以上を目指したい。とはいえ、100万円を売り上げても、利益は20万円ちょっと。としたら、それだけで生活費のすべてをまかなうことはできません。
ところが、それでも月100万円はまだ希望的観測の範囲であり、実際は、特に最初などは、月50万円の売り上げもないのではないか。赤字にならないよう、工夫していきます。
もちろん、始める以上、やめるつもりはまったくありません。屋号とロゴのプライドにかけても「口笛を吹きながら、キャベツばかりかじりながら」でも本屋を続けたいです。

◎ 店舗物件について

ずっと探しています。実は先週、何回も探していたある通りで、突然、気に入った物件(今までのベスト)が出てきました。必死で交渉したのですが、わずかな時間差で負けました。
さらに、工務店の人と物件を見ながら検討していく予定です。

◎ 取次との契約について

「本屋講座」の研修で東京に行った折り、取次の八木書店をはじめとする「神田村」の何店かを廻ったり「子どもの文化普及協会」さんに行き、話をお伺いしたりしています。ですから、その組み合わせになると思いますが、もう一度、日販の人とダメもとで交渉した上で決めたいと思います。

◎ いつ、開店?

とりあえず、自分で〆切をつくります。来年の1月で私は61歳になります。(私は、好きな作家である村上春樹さんと誕生日が10年違いの同じ月日なんです。その村上春樹さんが好きで私も好きな作家ジャック・ロンドンの誕生日も同じ月日です)。
早ければ、その誕生日までに。遅くとも、来年の5月の連休までには、わが『本屋UNLEARN』 を開店したいと思います。できなかったら、ごめんなさいですが、まあ、一応の目標です。
これを読んで、なにか、お気づきになるような点でもございましたら、どうか遠慮なくご連絡ください。では。

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